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いのち輝く未来社会

大阪のダブル選挙を批判する人たち

大阪府知事と大阪市長がそろって辞任届けを提出したことにより、ダブル選挙が実現するそうです。『大阪都構想実現』を前面に押し出したために、批判する人たちが続出しているように思われます。

 

大阪都構想は元々、大阪市が肥大化したために低下した住民サービスを、せめて大阪府レベルまで引き上げよう、というものであったように思います。

 

例をあげれば、大阪市の児童相談所の数は2つで、これは人口比率で言うと全国レベルを達成している大阪府の半分しかないそうです。つまりは、大阪市を4つか5つの地方自治体に分割すれば、児童相談所が各々1つずつ設置できるので、全国レベルを達成できるのだそうです。

 

今回のダブル選挙を批判する人たちは、この地域の事情をまるで省みることなしに、特定の政党批判を繰り広げているだけのように思います。おそらくは、それぞれの党利党略など忘れ去って、ダブル選挙つぶしの統一候補者を選び出してくるのでしょう。

 

その地方にいる住民が困ることになっても、中央にいる自分たちのプライドが保たれれば良いとでも考えているのでしょう。いちいちしゃしゃり出てきて、地方の邪魔をしてもらいたくは、ないのですけれどね。

 

今回のダブル選挙は、地域住民が自らの行政サービスのゆくえを選ぶ選挙であるべきです。つまりは地方創生の大切な選挙なのです。それを国会議員であるとか全国紙や週刊誌など住民でない人々に揶揄されたり批判されるいわれなど、全くないはずです。

 

地方都市が生き残りをかけて必死に模索している自治活動を、中央からつぶされるのは見ていて気持ちのいいものではありません。泉佐野市のふるさと納税のように、大阪都構想も極端な自治活動と思われがちかもしれませんが、その自治体の住民サービスを守るために、各自治体で必死に知恵を出しているのではないのでしょうか。

 

大阪は近年、観光名所を整備して、インバウンド効果も絶大で、V20も開催しますし、万博誘致にも成功して、勢いに溢れ始めています。この勢いを制度化して住民サービスを向上させるための方策を具体的に提案してくれる首長や議会を、この春のダブル選挙、つまり統一地方選挙で選びたいものです。