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スーパーハイビジョンで、世の中が変わるかも‥‥

BS4K・BS8Kが放送開始するそうです。それぞれの画質は今のテレビの4倍・16倍ということです。画素数で比較すると、4Kがスマホカメラの写真画像に相当し、8Kはフルサイズ1眼レフカメラの写真画像に匹敵します。写真画像の画質のまま、動画になるのですから、スーパーハイビジョンという呼び名も納得できます。

 

現在のハイビジョンは、およそ40年前に日本で開発が始まりました。当時の開発コンセプトは、”映画館の迫力をお茶の間で”であったと言われています。このためハイビジョンは、画面を横長にして、当時の映画フィルムと同じ解像度を仕様に盛り込みました。

 

つまり映画館で映画を見る臨場感をテレビで再現しようとしたのです。そのもくろみは成功し、ハイビジョンシステムはハリウッドの映画制作にも活用されて、世界中の人々にすばらしい感動を与え続けています。

 

スーパーハイビジョンとも呼ばれる4Kテレビは、ハイビジョンのさらに4倍の解像度を持っています。2012年のロンドンオリンピックでのパブリックビューイングから使われたそうで、2014年のワールドカップの時には『サポーターの息づかいが聞こえるようだった』という感想があり、その表現がとても印象的でした。

 

映像というのは、文字や音に比べて格段に情報量が多いです。たとえば、20年ほど前のパソコンでよく使っていた3.5インチフロッピーディスクの容量は1.44メガバイト。これにはワープロで作った文章ファイルを百ページ以上保存することができました。

 

音を保存するにはCDが使わており、その容量は700メガバイト。高品質な音源を1時間程度保存できます。つまり音は文字のおよそ500倍の情報量があるということです。

 

動画を保存するならDVDやブルーレイディスクが使われます。それぞれ4.7ギガバイト・23.3ギガバイトの容量があり、やはり1時間以上のテレビ放送品質の動画を保存できます。3.5インチフロッピーディスクの容量と比較すると、音を含む動画は、文字の3,000~16,000倍くらいの情報量があると言うことになります。

 

これだけ情報量が多いと、必要としている情報以外の無駄な情報が数多く混じっていると思われます。しかしながら私は、無駄と思える情報をたくさん含めることによって「ありのまま」の存在感が伝わりやすくなるのではないかと、思っています。

 

「臨場感」や「息づかい」と言われるものが、その存在感をあらわす何かであると、私は思うのです。画像による「ありのまま」の存在感は、人々を熱く感動させたり、深く興奮させたりして、前向きな気持ちをあふれさせる原動力になると、私は信じています。

 

すばらしい感動あふれる日々の生活。とてつもない希望に溢れた、なかなかの未来のように思えるのですが‥‥。